2月末に政府の中央防災会議・首都直下地震対策専門調査会がマグニチュード7.3の首都直下地震による被害想定をまとめました。
それによると、経済損失は112兆円。阪神・淡路大震災の10倍、国家予算の1.4倍もの被害です。しかも震災の発生確率は、10年以内は30%、30年以内だと70%と、現実味は高いのです。
東京にはまだまだ密集木造住宅地、臨海部の軟弱地盤、土砂崩れなど危険地域がたくさんあります。渋谷区も例外ではありません。
たとえば幅5.5メートル未満の細い道路に倒壊家屋や瓦れきが倒れ込み、救急車や消防車が通れなくなり、その地域が孤立してしまうケース。「細街路閉鎖」といって、中越地震の際に顕著でした。
いざ地震が来た時、どれくらいダメージや二次災害を減らすか、「減災」という視点で、「建物の耐震化」や「不燃化」が一番効果的だと都に提言をしています。