都議会防災対策特別委員長・東京都議会議員
高度防災都市東京へ

確かな暮らしやすさと安全を

都民の火の見櫓(やぐら)、総務委員会委員長

大津ひろ子

 都民の安心・安全をモットーに活動しています東京都議会議員、大津ひろ子です。
 昨年より総務委員会の委員長をつとめています。東京都庁の45階にある展望室。足を運んでみられた方も多いのではありませんか。総務委員会とは、まさにこの展望室のような委員会です。
 東京の隅々までをよく見渡して、ひとつひとつの現場をしっかり観察をし、東京都政の全体を方向付けしてく仕事を担当しています。懐かしい言葉で言ったら、『火の見櫓(やぐら)』の役目。火事はないか、泥棒はいないか、迷子はいないか、そしてなにより町の中でみんなが安心に暮らせているか。こうした都民の安心・安全に幅広く対応しているのが、私、大津ひろ子の属する総務委員会です。

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現地現場主義

 都議会総務委員会は、その担当分野の広さから「都政のオールラウンドプレイヤー」と呼ばれています。「振り込めサギ」などの防犯、テロ対策などの治安、都民の安心に直結するもの。首都直下地震、集中豪雨などの対策といった防災分野。そして青少年の健全育成もあれば、東京オリンピック招致本部も担当しているほどの幅広さ。
 どの分野も都民の日々の暮らしや行政サービスと直接関係してきます。
 そこで都議会議員として大津ひろ子がモットーとしているのが『現地現場主義』。
 まず現場に足をはこび、常に都民の安心とニーズの変化に対応して、東京都の行政施策とサービスと改革しています。
 その代表的な成果が、昨年から実行し始めた『行財政改革実行プログラム』。200以上の都の行政サービスと内容を検証して改善しています。
 民間の手法の良い部分はどんどん取り入れています。けれども行政として都民へのサービスの質は低下させないという責任もバランスを持って考えています。「便利」「多彩」そして「安心」がキーワード。これからも東京都の行政サービスを「日々新た、改善」していきます。

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動物園だって都民の財産、もっと良くできる

 昨年前半までは、経済港湾委員会で活動しました。東京都の経済やインフラといった土台を担う委員会です。と同時に、動物園も担当しています。
 動物園は子供だけでなく大人も含め、すべての都民の財産だと、大津ひろ子は考えます。各地の動物園の現場に自ら赴くなか、ある重要なことを発見しました。それは、「利用者や住民の満足度が高い動物園ほど、動物を本来の自然に近い形で大切にしている」という点です。
 自然に近い環境の動物は、いきいきしています。そのいきいきした動物を見ると、人間もいきいきし、癒される。それがお客様の数の多さとなって反映されます。
 こうした動物園に自然さと動物本来の生きている姿にもどすといった動物園改革に取り組みました。
 たとえば、上野動物園ではクマの小屋を新たに造りました。冬場、クマが自然に冬眠している姿を見ることができるような、公開の形にしながらも、クマにストレスをかけない専門的な工夫がこらしてあります。
 また、多摩動物公園では、コンクリートの上で、元気のなかったオランウータンに、木登り、綱渡りをさせるようにしました。すると、とたんにオランウータン元気になり、見に来た子供たちも大喜び。
 「自然体の、あるべき姿」の大切さ。これが、動物園改革から学ぶ人間の姿でもあります。いきいきとしている子供たちというのは、アフリカとか発展途上の国の子供ではないでしょうか。日本人の子供の目がいきいきとしていることは、動物園からも学べることです。

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硫黄島からのレポート

 映画『硫黄島からの手紙』がヒットしています。
 ところで、この硫黄島が東京都に属するということをどれくらいの方がご存知でしょうか。ほとんどの方が知らなかったのではありませんか。そしてその島で繰り広げられた戦闘と悲劇の詳細についても。
 現地現場主義の大津ひろ子としては、どうしても足を運んでみたい場所でした。それが昨年の12月に気象活動の調査として実現しました。
 想像を絶する灼熱さ水の不自由さ。そして未だ回収されていない2万人近くの遺骨。
 まだ60余年しか経ていない、現実がそこにはありました。

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平和の義務を背負って

 東京都議会議員として、一期目の活動から「安心」を基本に、「防犯・防災」「きれいな川と美味しい水」の専門家として議会活動をしてきました。
 ただ、こうしたことも、じつは「平和であること」が前提となって、はじめて大切にすることができるものです。
 一昨年7月の都議2期目の選挙では、1万8千371人もの方から投票していただき、連続トップ当選をさせていただきました。
 けれど、こうして託された一票一票に込められた意味を、多くの現地現場を歩く中、本当に深く考えています。なかでも、昨年末、自分の足で硫黄島に立ってみて、「平和であること」「平和を創り出すこと」が、議員と政治家の最も大切な使命だと実感しています。
 戦争の開始を決定するのも、終了の決定も、全ては議員と政治家によって行われます。つまり政治は、戦争に対して最後の責任と決定をする存在なのです。
 映画『硫黄島からの手紙』の中には、議員や政治家は登場しません。だからこそ、逆にその存在の重大さを感じます。
 常に平和への義務感を持った、現地現場主義の都議会議員として、はたらいていきたいと考えています。

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