談話室

令和6年4月2日(火)東京の街路樹と花の咲く木 渋谷駅3キロ圏内の街路樹

朝から晩まで働いていると、自然を感じられるのは通勤途上の道路の街路樹だけ、ということも。会社員の頃私もそうでした。そんな東京の街路樹について、知っておこう!

 都道の街路樹はどんな樹木が植えられているのでしょうか。
渋谷駅3㌔㍍圏内の街路樹を調べました(下図)。ちなみに、街路樹には薬剤散布しないので安全です。アメリカシロヒトリ等の害虫に対しては、毎年幼虫が発生して群れをなす時期に、枝ごと剪定(切る)する方法を取り、薬剤散布しないようにしていました。

 花の咲く街路樹は、どのくらい占めているでしょうか。
花の咲く高木は、ハナミズキや桜。中木は、西洋シャクナゲやキンモクセイ。低木は、オオムラサキツツジなどが植えられています。高木では約3割、中低木では約8割も、花の咲く木で街路樹は構成されていることがわかります。
街路樹の開花時期を表(下表)にしてみました。

 樹木の力は、生態系を回復させる力があります。
例えばアゲハチョウは、サンショウの木に産卵するように、昔から生育する草木に注目すれば、本来そこに生息すべき動物が戻ってくる、と考えられるからです。アゲハチョウに戻ってきてもらうにはサンショウの木を植えるといい。
花や緑など自然が持つ潜在能力が発揮され、バランスのいい生態系が東京に回復し、持続可能な都市となる、そんな質の高い緑施策を考えてみませんか。
街路樹も、通勤途上の立派な庭です、おもしろいです。

JR渋谷駅3km圏内の街路樹

各街路樹の開花期間