平成25年6月30日(日) 東京の街路樹と花の咲く木 <環境編>
朝の通勤。自然を感じられるのが道路の街路樹だけという都民も。そんな東京の街路樹について知ってみよう。
都道の街路樹はどんな樹木が植えられているのでしょうか。渋谷駅3㌔㍍圏内の街路樹を調べました(下図)。ちなみに、街路樹には薬剤散布しないので安全です。アメリカシロヒトリ等の害虫に対しては、毎年幼虫が発生して群れをなす時期に、枝ごと剪定(切る)してしまうので薬剤散布しなくてもすむのです。
花の咲く街路樹はどのくらい占めているのでしょうか。花の咲く高木はハナミズキや桜、中木は西洋シャクナゲやキンモクセイ、低木はオオムラサキツツジなどが植えられており、高木では約3割、中低木では約8割も花の咲く木で構成されていることがわかります(平成22年度実績)。街路樹の開花時期を表(下表)にしてみました。
樹木の力は生態系を回復させる力があります。例えばアゲハチョウは、サンショウの木に産卵するように、昔から生育する草木に注目すれば、本来そこに生息すべき動物が戻ってくると考えられるからです。花や緑など自然が持つ潜在能力が発揮され、バランスのいい生態系が東京に回復し、持続可能な都市となるそんな緑施策を考えてみませんか。