談話室

平成24年11月3日(土)4日(日) 渋谷2012フェスティバル 浪江町の相馬流れ山踊りで福島と渋谷が一つになった瞬間<防災編>

 渋谷区政80周年くみんの広場で、浪江町の皆さんの格調高く華やかな「相馬流れ山踊り」が披露されました。
 舞い終わり、保存会を代表して、野袴に陣笠の年輩の女性はポツリぽつりと話し始めたのです。「福島の原発事故で、ふるさとを追われましたが、渋谷の皆さんが私たちの再会の場を与えてくださった、ここでみんなと一緒になれたのです。いつの日になるか分からないけれども、浪江のまちに帰り、また、そこで暮らしたい。渋谷の皆さんに感謝します」......飾り気のない、ふるさとの言葉が観客の琴線に触れたそのとき、自然と!拍手の輪が広がったのです。
 そして、いまだ避難先で大変な生活を余儀なくされていて、なお口をついて出る感謝の言葉に、居合わせた誰もが感動や勇気をいただきました。福島と東京の心が通い合った瞬間でした。
 震災や原発事故を決して風化させてはならない。