平成24年6月14日(木) 樹木の防災機能を生かそう 自然防災力に着目<防災編>
緑には質の高い「防災機能」が内蔵されています。
昨年の東日本大震災時、宮城県石巻市長浜地区と多賀城市では、海岸沿いの樹林地が、津波のエネルギーを吸収し、押し流されてきた流木やがれきから民家を守ることができたのです。自然の樹林の防災力は、人間が造った防潮堤を上回る可能性を示唆しています。
樹木の様々な特性を分析した文献を見ると、
火災に強い樹木――――イチョウ、シラカシ、ツバキ 等
風に強い樹木―――――クリ、ケヤキ、カシワ 等
潮風に強い樹木――――クロマツ、エノキ、ツバキ等
土砂災害に強い樹木――クヌギ、コナラ、ケヤキ等根が深くまで張る樹木。
が挙げられています。
樹木の防災機能をはじめ、緑の多面的機能をより一層発揮させ、災害の避難場所や防災拠点となる公園、緑地の整備へと自然防災施策を展開しましょう。
火災に強いイチョウ