音のたくみが支える東京の漏水率3.1%は世界最高水準(H21.11.16)
人・車の少ないひっそりとした深夜の路上で、「音聴棒」を使って、地下の水道管から漏れる(漏水)水音はしないか、耳で聞き分ける匠の技。視察した漏水防止実習所で音の匠といわれる熟練職員と出会いました。「水道管から水の漏れる音を聞き分けるのには10年かかった」と。機器よりも人間の耳のほうが優る場合があり、相関式漏水発見器、管内ロボットや投下式漏水発見装置でと、人間と機器との総合力で世界最高の漏水率3.1%を達成しています。
加えて管材の進化もあげられます。上海は17%、ロンドンは26.5%、マニラは62%、東京の水道技術で世界の漏水率を下げることは、直接水資源の節約に役立つだけでなく、CO2排出量の削減にも貢献する。それ以上に、世界の都市、人々との交流を通して物や人を大切にする「日本の心」を広げていけます。
下水道老朽化 早めの予防が大切(H21.10.21)
23区内の下水道管の総延長は約16,000㎞もあります。それだけに早めの予防保全工事が都民の命と安全を守ることにつながります。予防保全工事は平成20年度までに約11,000 ㎞の老朽調査を終えました。この地道な予防工事で再構築するよりも費用を約4割縮減でき、実は税金の負担軽減にもなっているのです。
一方、かつて「春の小川」のモデルにもなった渋谷川。水源が枯渇したため、下水再生水を利用し、並木橋付近で導水して清流復活。都全体では1日に東京ドーム5杯分に相当する約590万㎥の下水を処理しており、このうち9%の再生水を有効利用し、水環境の改善につなげています。
命を運ぶ救急車の搬送時間47分を30分に(H21.10.23)
119番通報から病院の医師の手にかかるまで東京都内は平均47.2分。早期に30分までに短縮することと、日頃からの救 救急医療体制の確立が望まれます。
東京の救急搬送実態をみると、アルコール疾患、気軽に救急車を使うリピーター、ホームレスの傷病者、そしてご高齢者や精神疾患の傷病者の搬送に時間を要しています。
きめ細やかな「命を守るしくみ」を構築しておく必要があり、都立病院と民間の一般科病院、精神科病院や、地区医師会や福祉事務所、保健所との密接な連携・ネットワークの構築、夜間休日における精神科救急医療の強化など、救急医療体制づくりは待ったなし。
「#7119 救急医療の東京ルール」も都民への浸透、具体的な活用・実践が望まれます。救急車の搬送時間を短縮する努力は、普段の医療だけでなく地震災害の防災対策にも生かされてきます。
吹き飛ばそう インフルエンザ 備え怠りなく(H21.9.17)
昨年流行した新型インフルエンザは、40年周期で世界的に大流行を繰り返すタイプらしく、昭和43 年の香港インフルエンザ以来。小中学生を中心とした若年層の患者の多いことが特徴でした。
学校などの集団生活で感染する確率が高く、感染防止として早めの学級閉鎖が功を奏したともいえます。
人々がグローバルに移動する昨今、インフルエンザは春夏秋冬関係なく、予防に向けた普段からの備えが大切です。
1. 手洗い・うがいをしよう、せきやくしゃみを人にかけないようにしよう。
2. 栄養を摂取し免疫力の高いからだをつくろう。
3.十分に睡眠をとろう。
4. 少し運動をしよう。
以上、インフルエンザに“うつらない、うつさない”生活習慣を!! |