談話室

令和5年12月2日(土) この子らを世の光に

春は卒業、入学のシーズンです。子供さんとご家族にとって、一度きりの入学式、卒業式。
 なかでも、心身にハンデを持ちながら学校に通う皆さんには、私がいちばん大切にしている言葉を送るようにしています。

「この子らに世の光をでなく、この子らを世の光に」――。戦後、日本の障害児教育に一身を捧げた糸賀一雄さんの言葉です。(糸賀さんは、滋賀で障害児の施設・近江学園を修正直後に開設した方。子供たちに献身するとともに、教員、スタッフの人たちを感化し続けました)
「この子らを世の光に」という言葉は、糸賀さんが講義中に倒れて亡くなる寸前に、口にしたものです。

ハンデを持った人たちを弱者と見て、何かをしてあげようというではない。ハンデのある人たちも社会の中心で!そのまま存在してほしい。大ヒットした「世界に一つだけの花」の歌詞も同じ意味だと思います。私の福祉を見つめる原点になっています。