談話室

令和4年2月1日(火) オリンピック 助けあう五輪精神

今月、北京オリンピックがいよいよ開催されます。
オリンピックのたびに、思い出すことがあります。厳冬のなか冬季オリンピックが、ロシアのソチで開かれた時の事。そこで感動したことがありました。クロスカントリーの男子スプリントフリー競技中の出来事です。

 ロシア人選手が転倒し、なおかつスキー板も壊れてしまい、その後、板を引きずりながら苦戦していました。観ていたカナダ人のコーチは、ロシア人選手に近寄り、壊れた板と自分たちの持っていた予備のスキー板を交換してあげたのです。カナダ人コーチから差し出されたスキー板を履いて、そのロシア人選手はなんとか完走することができました。本来でしたら、ロシアとカナダはライバル国です。
 これぞ「真の五輪精神」の「金メダル」です。スポーツからは、勝ち負けよりも、もっと大切な精神性や助け合う尊さなどを学ぶこともできるのだと思いました。
国の経済力やメダルの数を競争するばかりがオリンピックではありません。勝っておごらず、負けて腐らず。助け合う思いやりの心。オリンピック・パラリンピックは、平和の祭典です。

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