都議会防災対策特別委員長・東京都議会議員
高度防災都市東京へ

 季節は新緑から夏の入口へ移ろうとしています。皆さんお元気ですか、東京都議会議員・大津ひろ子です。今年度の東京と都民の生活の青写真を作る予算議会が終わりました。5兆7080億円という巨額な予算。「自分の払った税金がどう活かされているか分かる、見える予算」が、社会と個人に信頼と活気をもたらすはず。そう信じて初めて一般質問に立ちました。治安回復、DV(ドメスティック・バイオレンス)、千客万来の都市・東京、ものづくり産業の振興が質問の柱です。
 景気回復がまだの中、昨年度比0・4%減の予算。「あれもこれも」でなく「あれかこれか」という議会の選択が大切になります。今年度の予算の重点は地域からの経済と景気の再生、そして防犯対策の最優先化。生活者を起点にした優先順位をはっきりさせ臨んだ平成⒗年度第1回定例会の模様をお知らせいたします。


都民に安心と安全を届ける予算づくり

質問のトップは治安回復、渋谷を防犯モデル都市へ!

大津ひろ子

 2月25日から始まった都議会は3月30日までの長丁場。「新銀行」「景気回復」注目の議題が目白押しの中、3月3日の一般質問のトップに大津ひろ子が選んだテーマが「防犯モデル都市東京」です。

 「渋谷は東京全体の防犯のシンボル」として捉え、行政や警察との議論をやりとりしました。これを受け、奥村警視総監自らが回答。「渋谷地区については今後ともソフト・ハードの両面での対策及び取り締まりを強力に推進していく」、この警察トップの言葉は、渋谷区住民にとって心強い誓約となります。
 これらを裏付けるように、昨年は取締まり強化で覚せい剤・大麻等で外国人も含め268人が検挙され、今年2月からは渋谷区役所に幹部警察官を派遣して対策を推進する体制が整えられました。
 さらに3月下旬にはセンター街の防犯カメラの運用も開始され、ソフトとハード両面からの防犯強化は着実に前進しています。



大津ひろ子  また防犯に大切な視点として「見通しのよい街づくり」を議会で指摘したことも目新しい点です。人の目の及ばない死角が少ない街は、犯罪も少なく景観も素晴らしくて住み心地がよい。特に渋谷区の場合、高速高架下に歩道橋が重なっている所などは犯罪の起きやすい場所。
 現在工事中の山手通り下の首都高速中央環状新宿線も、地上の換気塔やジャンクションの景観や騒音、振動、粉塵対策について具体的に指摘しました。

TOPへ戻る

現場の声を代弁、DV、観光、ものづくりを質問

大津ひろ子

 切実な現場の声を取り上げたいと、次に質問したのが「DV防止法改正に関する取組」です。行政と民間機構の連携、被害にあった当事者が自立支援の計画策定に参加できるよう要望しました。
 グローバル化と少子高齢化の先進国では、その国、街に滞在する人をどれだけ増やすかが大切で、観光はその要になります。ところが日本への外国人観光者数は世界33位で低迷。
 原宿、青山、表参道、明治神宮、広尾、渋谷区だけでもたくさんある魅力。都内全域の観光資源を磨き上げ、映画のロケやスタジオ誘致といった東京の魅力の発信についても知事と議論しました。
 また観光などのサービス産業は、経済の基礎であるものづくりの基盤があって花開きます。そうした点で、今の東京に立脚しつつ未来を見据えたものづくり技術の継承と人づくりの重要性を呼びかけ、質問は幕を閉じました。

TOPへ戻る

フレッシュな都政を目指して
フレッシュな都政を目指して

議会・東京ドームバスツアー

  「フィールドオブドリーム、東京ドームを見て、大津ひろ子の議会活動を応援しよう。」3月3日の初一般質問の傍聴に大津ひろ子の後援者の方が足を運んで下さりました。
 東京ドームは子供も大人も夢を感じることのできる場所。夢のドームから桧舞台の都議会議事堂へというバスツアーでしたが、好評のもと終了しました。これからも随時開催させていただきます。

大津ひろ子の視点

―この子らを世の光に―

春は卒業、入学のシーズンです。子供さんとご家族にとって、一度きりの入学式、卒業式。
 なかでも、心身にハンデを持ちながら学校に通う皆さんには、私がいちばん大切にしている言葉を送るようにしています。
「この子らに世の光をでなく、この子らを世の光に」――。戦後、日本の障害児教育に一身を捧げた糸賀一雄さんの言葉です。(糸賀さんは、滋賀で障害児の施設・近江学園を修正直後に開設した方。子供たちに献身するとともに、教員、スタッフの人たちを感化し続けました)
「この子らを世の光に」という言葉は、糸賀さんが講義中に倒れて亡くなる寸前に、口にしたものです。
ハンデを持った人たちを弱者と見て、何かをしてあげようというではない。ハンデのある人たちも社会の中心で!そのまま存在してほしい。昨年大ヒットした「世界に一つだけの花」の歌詞も同じ意味だと思います。私の福祉を見つめる原点になっています。

TOPへ戻る



大津ひろ子トップ当選を振り返る

美味しく安全な飲み水

 「公営企業委員会」に所属する大津ひろ子。水道や下水道、交通機関など東京都が経営する仕事をチェック、提言しています。予算議会ですからコストを議論しながら質と安全を両立させるのが重要な仕事。3月17日の質問では、まず「おいしく安全な水」について論じました。
 山間部のような水源豊かな土地ではない東京。そこに住む私たちは毎日体に直接入る飲み水を河川からの取水に頼っています。その水には上流の生活排水などが25%(利根川、荒川水系の秋ヶ瀬地点)混ざってきます。だからこそ、自然の純粋な湧き水との割合である水のフレッシュ度は、美味しさと安全の基準となるのです。
 となれば、大切なのは河川の浄化です。そのためには一部の努力だけでは足らず、上流、中流、下流の関係機関や国との協力が必要です。質問では、河川の要所の地区ごとの連携、都から国を動かす必要などを提起しました。
 くわえて、都民の数少ない湧き水の源、多摩川上流の、都が100年守ってきた水道水源林の保管も付言しています。23区の35%もの面積の緑の天然浄水場。この私たちの財産について、もっと多くの人に知って欲しいと思います。

下水は底力水

 都民にとって飲料水の元である上流が汚されるのは大問題。と同時に私たち自身が河川を汚すことも大きな問題となっています。そこに関わるのが下水道です。
 現在、油流出によるものが約7割という水のトラブル。たとえば最近急開発の六本木などで異臭が漂うことも、飲食店の油が下水に流されることが発端です。こうした水のトラブルへの対策を幅広く講じることが下水道をめぐる課題です。
 たとえばゴミをめぐって、廃棄物から資源へというふうに、見方と取組みを変えることで再生が飛躍的に進みました。水についても、普段目がいかなかった下水道に注目し、見方を変えると、現状が大きく転換できると考えます。下水の処理の仕方ひとつで川、海の水質は違ってきます。汚泥は資源化できますし、未利用のエネルギーも再処理で活用できます。このように下水道には環境を良くしていく上での潜在的な可能性がたくさんあります。「下水は、東京を変えるくらいの存在、底力のある水」です。
 4月からは、大切な水の循環場所である「下水処理場」を「水再生センター」と名前を変えました。また各地の水再生センターを住民に解放することも具体化しています、少しでも下水道と都民を近づける努力が続けられています。

乗り物が運ぶ、心のバリアフリー

 「交通バリアフリー法」の導入で、平成22年にむけ着実に進む「だれでもどこでも」利用できるバリアフリー化。ノンステップバスは、現在39%の保有率を2年後には68%に上げていきます。都営地下鉄では、入口からホームまで必ず1ヶ所エレベーターで移動できる率を、現在の58%から2年間で73%に、平成22年には100%にしていきます。
 こうした計画のチェックの他に、私が委員会で提案したのが使い勝手と使い心地。「だれでもトイレ」についてです。ともすれば車イスマークのついたトイレは、あまり使われていなくて、一般には親近感が薄れがち。でもこのトイレは、おむつ替えにも使えるし、高齢者、ましてふつうの方も気持ち良く使えます。こうした「だれでも(使える)トイレ」が都営地下鉄の約9割に設置されました。ただしホームページや携帯電話配信の案内はあるけれど駅での案内表示がまだまだわかりにくい。だれでも使えるトイレなのですから、子供も高齢者もだれでもわかる案内にして欲しいと要望しました。あわせて、職員の方のお客様への声がけや心遣いも。駅が飛躍的に温かく使いやすくなるように、情報と心のバリアフリーも提言しています。


TOPへ戻る